モペゾム・ド・思考

抽象性、無意味、無駄、

Twitterやってねーとアナル=アナルが壊れちまう

アナルの学名がアナル=アナルだったらいいのに、そう思ってWikipediaに行ったらゴリラがゴリラ=ゴリラだった。 なぜそう思ったか?私がトートロジーをこよなく愛するためである。愛とは愛着であり、例えば、私が発言に深みを持たせようと、二言でものを語…

暇な時何見てんの?

「んー、ポルノっすかねヱ」 暇な時はポルノ動画を見ている。楽しくはない。面白くもない。それでもなお連綿と快楽を表出し続ける被写体の営為を見ている。 意味は、それを思いつくより先に行動自体があらゆる疑義に覆い被さる。意味として、大義として。そ…

昔はもっとはっきり生きていたよな

経験を積むことで散逸するのは記憶だけではない。好みもまた多く重ねられた結果飽和する。昔はもっとはっきりとした好みがあった。好みは経験の中でもっとも選好性の高い意思が選ばれる。例えば、イカの天ぷらが食べたいだとか──浅い経験であればより限定的…

「ポップキュンてイラストレーターがさ、ライスシャワー描いたら『ポッピンシャワー』になんのかな」 ──ならねえか、ハハ 会話はそこで終わっている。沈みゆく西陽が街を呑みつつある。私は背を向けながら歩いていた。鈍重な歩みで今日を忘れようとしていた…

マスク下

マスク下に卑猥の意味を込める風潮が今後起こるかについて、ただ感覚的にはそれを否定している。マスクがある意味の下着となり忌むべきものを隠す目的で用いられることはおよそ予想の通りであろうがただ私が現に感じる脱マスク状態への感覚的嫌悪は陰部に対…

悪とそうでないもの

私は自らの意識に少女を飼っている。名前はない。行動理念もない。コードもなければ心もない。与えていない。性別を与えたのは、彼女を自己の対照におくためである。 少女は常在せず、一定の条件が整ったときに現れる。大抵は、現在地から二歩程度前の視界に…

信号待ち、信号無視、少女の距離

問題:俺があの信号を無視した少女に追い付くのは何時間後か。但し、横断歩道は2mとし、少女は何かの焦燥を携えているものとする。 現実の遠望。我が悪意なきは善良人の心境には悪意のごとく映るようであり、私はそうした事実に対する術として事情不通の無知…

沈黙と静寂の別

沈黙と静寂の別を答えよ ──聞きたいことがあるんだけど えっ? ──あのさ、あっためてくださいっていう商品あんじゃん 「あっためてください」という「商品」? ──それでさ、あっためないで食べちゃったとしたらどうなるんだろうね 「あっためてください」と…

恒久的平和

恒久的平和を保持するために必要とされる争い、恒久的かつ微弱な争いがある。それが一定の対立の間に生じることは言うまでもない。 犬と猫。海と山。夏冬。きのこ、たけのこ。これらの間に人間はほとんど制約された多様性を見つけ微弱な意思という意味で微弱…

一応の朝

一応の朝、愛とは、疲弊とは なんだという四方山話を前に何も言えないでいるのは、ただ、ただ──なぜ。 午前九時の改札を行けば終着駅は烏丸だった。息の数だけ疲弊が漏れる。愛にしては驕慢な香水を振る。 「烏と云う字は」 一応の朝、午後十九時の改札を行…

書店と心的距離

未だ買っていない本と、買って読んでいない本には、一切の、事実上の差異がない。書店は本の保存場所であり、隔地にある本棚であった。本棚は遠かれど、その内容たる書籍との距離に変化はない。読みたい本は本棚にある。読まない本もまた本棚にある。本棚に…

非公開の書状

お疲れ様です。藤田です。先日、3月29日(月)を持ちまして業務を全うさせて頂きました。 皆様今までありがとうございました。お身体に気を付けつつ、健やかな毎日をお送りください。陰ながら、皆様の益々のご活躍をお祈り申し上げます。ありがとうございまし…

前略

草々不一

俺が「乙女過ぎて好き」と評した女達

はーー、こいつら乙女過ぎンぜ! ちょっと待てよ?「乙女過ぎる」ってどういうことだ?そうやって揶揄した女達に共通項など見当たらないのではないか? ・エリス『無職転生』──素直じゃなさ ・和田『フードコートでまた明日』──排外的な一途さ ・北白川たま…

健康診断でショボイ尿を出すな

健康診断でショボイ尿を出してしまったので、明日新しいの持ってこいと言われた。尿のバタコさんである。尿パンマーン!新しい尿よ!今度の尿は違うぜ、なぜなら出来たて朝イチの尿だからな!パンと尿は出来たてが一番うめーんだよ!!!! 死にやがれ!!!…

あの産声が今も尚聞こえている

我々はいつも叫びながら産まれてくる。一体何が欲しくて叫んでいるのか。それは恐らく空気だろうけれど、それとは別に、以後の人生においても、欲しいものは沢山出てくる。あのときの悲鳴は、きっと今も続いていて、自らの生を満たさん為に、欠如されたもの…

ウマ娘が面白い理由

黒羽と淑女がいた。黒羽は我が物顔で錆びた鉄橋を渡る。コツコツ。無機的な爪牙。雑踏という静謐の中で黒羽だけが音を生む。その悠遠なる闊歩は私と淑女にしか聞こえない。だとするのなら、私は淑女であり、淑女は駅員だった。パウン。そうして橋の主が現れ…

朔日

2月が終わり、朔日を迎える。2月の去る足並みは早く、皆がその到来を、半ば驚愕の面持ちで見ていた。しかし、それも最早囃されすぎた調子であり、私自身は水底の礫の様に無関係を徹し、憮然というでもなく、それはそれとして三月の風を感じていた。この風は…

なんでチョコがあるんだよ

15日だと油断してバイトに出たらチョコを貰った。そしてそれ以上は何も貰わない。例えば、このチョコの由縁とか、渡すことに関しての気心とか、そういうことを考えるのはもはや無粋であると既に承知している。しかしながら、悲しい現実として、こんな文章を…

あー、原神ね

── なんの話ししてんの? ── あー、原神か ── 原神、ね (今何日かログインすると10連引けるイベントやっててまた新たに始めようかなとか思ってんだよね。というのも、俺は本家の展開に合わせて男の主人公選んじゃったんだけど、いくつかシーン見るうちに女…

部屋

部屋という空間の完全性を説いた時に、まず排されるべき人間という存在を考える。 部屋が物で溢れかえると忽ち居心地が悪くなる。これは汚いものから目を背ける感覚というより、部屋の定量を侵すためであると思われた。部屋には定量がある。宇宙が熱的死を迎…

少年を追って

少年よ。その幼さも、幼いが故の抵抗も、今では泡沫となって消えている。期することさえなく、ただ緩やかに、我らの希望は蒸発した。我々は敗北した。少年、この、或いは敗北とさえ呼べぬ雪辱をどう思う。どう、思うのだね。 ある昼下がり、親の部屋を訪ねる…

種々

成人の日であった。 思えば二年前、まさに我々の世代が成人式を迎えた日に会した諸君であった。「故に…」という理屈こそ持たなかったが、それでも幾許の数奇じみたものを感じざるを得ない。あれより二年が経過し、新たに成人となる人間を傍から覗く機会を我…

自家中毒

7時半。依然黙する頭蓋に囁きかける、YouTubeの自動再生。雨音の敷る六畳間に音はただ二つばかりとなった。自然と人工、両者は実存を云うように騒いだ。音の起床。生命の興り。沈黙は破られ、カセットは挿される。食器を寄せる。戸棚に挙げる。──”チェーンソ…

終着駅へ

日常の隅にひとつ許せない点があるとするなら、それは、漫ろ続く地獄と形容される、ある一種の必然性である。 如何なる思考において、いかなる手段を持ってしても、どうせ同じ結末を辿るという固着。固執。執拗に求めるでもなく、ただ流れるままに帰途に着く…

無題

微塵も課題を進める気が起きない。提出期限は二日後に迫る。現実が迫る。いよいよ逃げられなくなる時が来るのに、この五体は動かない。参ったものだ。この期に及んで文章が書けなくなったか。ただ一個、無体な趣味として築いたものが崩れたのか。信じたくな…

この星辰の、星霜の、遍く銀河の許すところの、

この星辰の、星霜の、遍く銀河の許さるされざるところの普遍性、不変性の示す先に、この星辰の、この星霜の、遍く銀河に許しを乞うところの、千千とした変化があったとして、幾許もなく、立ち行かず、万古不易の本質の、敢えし乱れ狂う先の美しさという、煩…

穿くのか、穿かないのか。あるいは既に、穿いているか

「パンツって穿いてますか?穿いてませんか?」 そんな愚問はこの世に存在してはいけない。何故なら人間は十全な限り必ずパンツを穿いているのだから。だが敢えて問おう。「お前は、パンツを穿いているか」と。 俺は今パンツを穿いている。このパンツは恐ら…

傲慢の荷車

『ジョゼと虎と魚たち』を見た。去年の暮れ頃から既に上映していたようだが、見たのは初日の出を迎えてからだった。あっちの友人やこっちの友人と一緒に見に行こうかしらという約束を暗裡に交わしたような気がした。しかし、いつまで経っても水面から顔を出…

あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。 一月も四日になりまして、すこし遅めに地方の祖神の元へ詣でたんですが、そのついでに御籤を引きましてですね。年が明けてから三度目になるんですが、如何せん出目がバラついております。近…