モペゾム・ド・思考

抽象性、無意味、無駄、

2019-01-01から1年間の記事一覧

完全性欠損

「絵が描けない」という思いが募る。するとますます絵が描けなくなってくる。 私は、 「この1ミリも理解できない──」 と現実に呟いて、そのせいで立ち往生を食らうのである。絵の抽象性、あるいは具体性。だけれども、絵の本質は抽象的だ。精力を線で現し、感情…

無題

今朝は夜だった 多少の目眩は気のせいでしかない あくびを噛み殺した。 こんな日々ばかり集めて、私は人生と呼んでいる「人よ、それを人生と呼ぶのだろう」 あらゆる理不尽を飲み下すための便宜であり、巨大な憤慨であった 5千字のレポート、過積載、どうしよ…

ツイッターって?

「ツイッターって?」 ・・・ と日常の隙に考えると案外暇を潰せたりする。 答えや意味が定められていないものは何時だって恰好の暇潰しになる。むかし、無限プチプチとかが流行ったのも事例の一に挙げられよう。また、そういうものができる前でも、梱包材を潰…

強い言葉は弱く見えるが、そんなものにしか興味がない

今朝は夜だった 昨日の延長線に重なる今日 停止していたものがまた動き始めた 奇跡は起こるものではなく起こすものだと言わんばかりの胎動が扉を叩いた蓋然性七割のコーヒーを作る 冬の尖兵に掻き撫でられた喉が潤ったのは、遠い昔、或いは一月の間に置き去…

ぶっ壊れた靴

ぶっ壊れた靴 止まれと言っているかのような 何度直してもまた壊れる 壊れて直す また壊れる靴を替えればいいと言うけど それ程簡単な顛末ではない 靴が替われば何もかも変わる スピードも 摩擦も 傾きも 何から何まで靴を替えて また同じ方向に歩めるだろう…

あるいは、強いられてこそ

体が重い。 神に認定された肉体は重力と慣性の鎖に巻かれる。 重力は初動の枷として、慣性は行動多様性の枷として作用する。 あらゆる行動の理念は、結局のところ強迫的な感情である。 私は誰かに強いられ初めて行動する。意思などという不実の便宜は介さな…

ヨルシカを聴く理由

私がヨルシカを聞く理由は、なんとなく、いい死に方が出来るかもしれない、と思ったからだ。 別に根拠なんかない。この歌が何なのか、私には分からない。どういう人間に相応しいのかも、どういう接し方が正しいのかも分からない。或いは、どうでもいい。 こ…

10月30日(水)

あれは未明だったか。しかし家族のうち、誰かは既に朝を始めていた。私はその支度の音で起きたのだった。誰か、と言うが既に見当は付いていた。それは未だ起ききらぬ脳であれども簡単に判じることのできるくらい充分に予告され、また軽率に扱えるものでもな…

真実は傍にいないことが多い

言葉には限界がある。言葉には限界があるのだ。だから足りなかったり逆に多かったりする。言葉は道具だ。道具を見て記憶が返ることがある様に、言葉は多弁だ。言葉は多弁なのだ。だがそれを、飽くまで多弁なその全てを、あるなしを確と判じて正しく認容でき…

衝撃

モンスターハンター・ワールド:アイスボーン 相当面白い。モンハンなど人生通してやり飽いたものと、殊更にワールドは肌合いの憎いものであったし、数寸触れて左様ならが順当と思っていたが、そんなわけもなかった。狩りの心地として良いものを感じる。従来…

お前の故郷でミンミンゼミは鳴いているか

8-18(日) 今、帰路。来た道とは異なり、しまなみ海道を経て三県を跨ぎ、帰路。 車内は消灯し、バスの揺れるにつられ、脱力しきった首が左見右見する。隣人の息が腐っている。だからこそ、その中で未だ居直る首があったのだ。 眠れぬがままに書き出した文章で…

責任の取り方を学べ

責任という言葉が本当に嫌いなわけで、しかしながら、世のおよそのことに責任は付随して回る。あらゆる行為は責任を盾にして保障される、というのがこの世界のシステムだ。あらゆる行為の裏には権利があって、権利の裏に責任が潜んでいる。今更だ。私は責任…

結局は本人次第ということ

ねえ、僕らの愛は無限大だって、そう思うでしょう。 僕らの巨大な愛情には天井だってないし、底もないような気がする。縦横無尽の容積で、あらゆる不可能も可能に変えてしまえるというわけだ。 でもそれは、俺に言わせてみればまったく無限だと言えない。な…

音楽

ここ最近で音楽をかなり聞くようになった。 その感性については自信が無いから、聞いている曲や歌を明かすようなことはしないけれど、音楽は日常の一要素となりつつある。 前まで、私は愚かなことに、街中の、イヤフォンを付けて登校する高校生やヘッドフォ…

愚かなりや

高校から大学へ上る際、俺の友達は散り散りになってしまい、同じ大学に通うのは一人のみだった。「大学生はモラトリアムである」 その友達はよく言った。 正直に言うと流して聞いてしまっていたし、「モラトリアム」自体の意味も田中義一の張った政策のもの…

成人式~神と呼ばせた雲~

成人として社会に認められた。そういう式があった。けれどその内実は友情という高熱に犯されていたように見える。約束は果たされ、だが一方で果たされることなく腐り落ちる。萎びた何かを眺め、逸らすべき現実を直視し、淀みは終に脳髄へと至る。虚しさか、…