モペゾム・ド・思考

抽象性、無意味、無駄、

一応の朝

 一応の朝、愛とは、疲弊とは

 なんだという四方山話を前に何も言えないでいるのは、ただ、ただ──なぜ。

 午前九時の改札を行けば終着駅は烏丸だった。息の数だけ疲弊が漏れる。愛にしては驕慢な香水を振る。

「烏と云う字は」 

 一応の朝、午後十九時の改札を行けど終着は定まらぬ。

 改札が告げる「残額 1919 円」

 機械のくせに喘いでんじゃねえよ

 なんだと言う四方山話

 私はすこし良い心持ちだった