モペゾム・ド・思考

抽象性、無意味、無駄、

この世はわたしの不注意でできている

 私の感じ得る全ての感覚──痛み、喘ぎ、焦り──それ以外は、地球の公転に置き去りにされ、今もどこか宙をさまよう。休日に意味あらんと過ごしたあの二日が、何も成し得、また成そうともしなかった休日が、不定変則の暦上に乗っかり、歴史上から消え去ったかのように、自身の記憶からも消え去る。その日、地球が自転を兆し、規則的な時針が夢を突っ撥ねる。さて夢とは、果たしてどこからが夢であったか。勤勉が眠り、怠慢が起きる。怠慢の季に見た現実は、あるようでない。薄弱な意味を掻き分け現実の差し迫る。労働とは、勤勉とは日常か。そういう日々のみが地球を回し、恒星を周遊し、感覚の螺子を切るのか。

 もう何も覚えちゃいない。なればこそ、この世はわたしの不注意でできている。