モペゾム・ド・思考

抽象性、無意味、無駄、

アイスボックス

問,君は電車に揺られている。六月雨降れる午後七時の車内は少し冷える。然して、アイスボックスを持つ女子高生が空前と存在し、その友との会話は、遮蔽的なJpopによってすべてを妨げられているとして、君は、その夏の想起される音楽を前に仮定するだろう。何より、余韻が、青春の残香がそうさせる。アイスボックスの中に何があるのか。ただそれは、氷塊というより恐ろしく冷たい。否、氷塊にしては温和に過ぎ、然して薄氷のほどに脆く、即ち、冷酷である。青春の、汗のつぶて、否応にも判然と、ある憧憬という、その遍くを五百ミリリットルの容積に詰め込んでいるのだろうか。君は疲弊する。途方もない夢の前に疲弊する。疲弊した末に空想する。まるで空想以外に術を持たぬ、無機的な生体の残存思念かのごとく、空想する。アイスボックスの中に何が入っているのか。

A,アイスボックス

B,クワガタムシ

 

 

 

Bを選んだあなた・・・・

 

 

 

 

大好きです。